首専門の鍼灸師

一人でも多くの慢性痛に悩んでいる人を救いたい

物語を紐解くように。。。

今の職場で働き始めて、5年弱。

定期的に来院されるほとんどの患者さんは、数年のお付き合いになる。

そうすると、嬉しいことに治療効果が長期スパンでわかるようになってくる。

 

去年のGWと今年のGW、同じ別荘で過ごされた79歳の患者さま。

去年は湖の周りを1周できなかったけど、今年は1周できた!!とのこと(^^)

 

頭痛やめまいで長年悩まれている50代の患者さま。

以前は温泉へいくとめまいが起きて一人で入るのが不安だったけど、今回は大丈夫で、さらに朝風呂も行けて、ご満喫のご報告🎶

 

今までできなかったことができるようになったご報告、本当に嬉しい!(^^)!

1回1回の治療をコツコツ重ねることで長期的に確実な成果をもたらすことのできる治療。

それを目指して、一鍼一鍼を大事にしている。

昔は木を斧で倒していたと思うけど、一撃ではもちろん倒れない。でもその一撃を何度も繰り返すことで、固い木もついには倒れる。そんなイメージかしら(^^;)

慢性的な痛みや症状は、その状況になるまでの長いプロセスがある。身体には、今まで一生懸命頑張ってこられた歴史が刻まれている。だから1回鍼をしたくらいで楽になるほど甘くない💦

だからこそ、物語を紐解くように、患者さまのお身体を治療していく…

患者さま自身も気づかない問題の部位を探し、触れることで、患者さまにとっては驚きと新たな発見の連続で、必ず前回の治療から次の治療へと物語のように続いていく…

そして原因を追究し、目的をもって、意味ある一鍼を繰り返していくうちに、どんなに頑固な症状も確実に変化していく。

歳だから…とあきらめている症状も、続けていけば80代の患者さまでも、以前より生活の質は確実に改善されていくのを目の当たりにするのはとても嬉しい。

 

GW明けのしごとはちょっとしんどい💦

でも患者さまからの嬉しいご報告でいっきにやる気が湧いてくる。

患者さまを治療させていただくことで、私が患者さまから元気をもらっている好循環。

本当にありがたい❤

 

 

 

風邪(ふうじゃ)はめちゃくちゃ怖い💦

春は風が強い。それにしても今年は風が強い日が多い。

この風、実はとても厄介💦

中医学では、風、暑、湿、燥、寒これらそれぞれ、実は私たちの身体には害を及ぼすので外邪(がいじゃ)と呼ばれている。

ウイルスや細菌だけが害を及ぼしているわけではなく、この自然現象(風、暑、湿、燥、寒)こそ、体調の良し悪し、気づかないうちにものすごーく影響を受けている。

春はまさしく風邪(ふうじゃ)の季節。

最近、頭痛がする、首筋が張ったり、やたら肩が凝る、めまいがする…

もしこのような症状が、最近急にひどい💦という場合はまさしく風邪(ふうじゃ)の仕業の可能性大!!(慢性的な場合は理由がまたちょっと違う)

風邪(ふうじゃ)は上半身に影響を与えやすく、また単独で悪さをするのではなく他の邪を巻き込んで身体に侵入してくる。

”風邪(かぜ)をひく”という言葉があるが、まさしく風を体内に引き込んでしまった状態を表現している。

わかりやすいのが、北風。

北風は風+寒の邪でこれが身体に侵入してくるときは比較的わかりやすい。

北風にあたると、背中あたりがぞくっとした経験、誰でもあると思う。

これがまさしく身体の中に風寒の邪が侵入してきたサイン。

そのあとは身体がぞくぞく寒気(悪寒)がしてきて、その後、まさに身体が緊張したり、風邪(かぜ)と言われる症状がでてくる。

本来皮膚にはバリア機能があって、外邪を侵入させない役割があるが、風邪(ふうじゃ)は動きがあるため、いとも簡単に皮膚を突き破って侵入してくる。

それは強風になるほど恐ろしい💦

だから風邪(ふうじゃ)は中医学では”百病の長”といわれている。

皮膚のバリア機能が低下していると、風邪(ふうじゃ)と共にウイルスなどもさらに入り込みやすく、いとも簡単に体調が崩れる。

春の季節、冬に比べて薄着になり、特に首まわりは露出度が増え、無防備な状態。

風邪(ふうじゃ)は肌が露出した場所から侵入しやすいので、まさしく首すじが一番影響を受けやすい。

そこでお薦めなのが、

春の時期、首を温める目的ではなく、首を風から守るという意味で首に巻くものを持って外出するということ!

さらに近年は日々の気温差も激しい💦激しすぎる(^^;)

この変化も身体には大きなストレスで、バリア機能が低下するのでより一層、風の強い日は気をつけて!!

 

心と筋肉の関係

私の職場にはこんな言葉が飾ってある。

 

『心と筋肉の関係』

決断力→腹筋が担っている

ストレスに耐える力→腸腰筋(腰の筋肉)が支えている

だから

運動する、筋トレすることによって心の持ち方が変わってくる。

(問題そのものが解決するとは限らないが、少なくとも心がスッキリしたり前向きになる)

昔の人たちは決心することを、

「腹を決める」「腹をくくる」「腹を据える」と言い表したがこれらは腹筋をかたくするという意味。

太ももと腰の筋肉が落ちるとストレスにめっぽう弱くなる。

感情の振り子のブレというのはほぼ腰骨で保てると思って間違いない。

落ち込むと心が動揺するのは背骨が前後に動いている状態でその動きを腰で支えて止める。

だから

何か傷つくことをいわれてすぐに動揺してしまう人は、たいがい腰が弱っていることが多い。

「腰抜け」「弱腰」「及び腰」「逃げ腰」「腰抜け」

などと言うように

全部心の問題とつながっている。

 

しっかり栄養あるものを食べて、まずは動ける身体づくりを!!

中医学(東洋医学)は西洋医学にはない強みがある

東洋医学といった方が馴染みがあるかもしれないけど、正確には中医学

中医学の最大の強み・・・それは"補う”という治療ができること。

実はこの”補う”という発想。めちゃくちゃ大事!!

なんだかいつも疲れている…やる気が起きない…病院で検査してもらっても特に大きな異常はみつからない…薬を処方してもらってもすっきり治らない…

明らかに自分では不調と感じていても、西洋医学の視点からは検査上問題なければ、特に問題なし。

こんな状況で、特に問題がないと言われても納得がいかない💦

西洋医学では重要視されない症状の改善こそ、中医学の出番である。

特に大きな異常がないのになかなか症状が治らないということは、治る力が不足している証拠。

中医学の理論はおおまかに言うと

気…各臓器をスムーズに働かせる力。身体のエネルギー源。

血…各臓器に栄養を与える力

水…各臓器をスムーズに働かせる潤滑油

この気・血・水が身体に十分に行きわたっている状態が健康と定義される。

だけど、生活しているとおわかりのとおり、日々めちゃくちゃ消耗している。

みんな毎日頑張っている!それは自分の身体を酷使している証拠。

つまり気・血・水を消耗している。

だから日頃から労わってあげないと身体はストライキを起こす。

そして気がつくと自分ではどうにも解決しづらい状況になっている。

そんな時、鍼灸や漢方は、症状によってどこの気・血・水の不足があるかを見極めて、補う治療ができるというわけ。

漢方は”補う”という意味の生薬がある。

では鍼灸でどうやって”補う”治療ができるの?

そう思うかもしれない。

身体には360以上のツボが点在していて、実はそのツボ1つ1つには意味がある。

その中で“補う”意味のあるツボに刺激を与えることで、身体は元気になっていく。

でも“補う”という治療は各自で普段から行うことができる。そして自然にやっている。

食事

睡眠

休息

この3つが自分でもできる“補う”治療。いわゆる養生。

だから中医学ではまずこの3つがきちんと機能する身体づくりをとても重要視している。

しっかり消化吸収できるように胃腸を整え、ぐっすり寝れるように神経を整えて、疲れすぎる前にブレーキをかけられる脳の状態をつくる。

そうすると自然と気・血・水は整ってくる。

そしてエネルギーが満たされてくると、人は自然に動きたくなってくるし、何かやりたくなってくる!!

頑張るのはそれからで大丈夫!!

そんなわけでもし、西洋医学で解決しづらい症状があったら、中医学の専門家に相談してみると解決の糸口が見つかるかもしれない!

もちろん私もいつでも相談のります!(^^)!

 

なぜ首専門の鍼灸師⁉

治療歴も20年が過ぎてくると、さすがに目の前が明るくなってくる。

あんなに治すことに悪戦苦闘していた時期からもようやく抜け出し、治療における"確信”みたいなものを感じることができるようになってきた。

そしてなぜ"首の専門”で施術をしようと思ったか…

それは今まで、施術をしてもなかなか改善しない悔しい思いを幾度となく経験し、最も苦戦し続けた部位。それが"首”だった。

といっても首の痛みだけが問題ではない。

実は首以外にでている上半身の痛み(頭痛、顔面神経痛、肩痛、肘痛、指の痛みetc...)こそが実は大元の原因は、

すべて"首”にあるということ!

これこそが、なかなか治らない痛みの改善における重要なポイントであることを確信し、ここ数年は徹底的に首の治療にフォーカスをあててきた。

そして"首”の施術を丁寧に丁寧に重ねていくことで、以前だったらなかなか治せなかった痛みも確実に良くなるんだということを実感。

施術者は、いかに的確な治療をすることが大事かをあらためて身をもって感じるようになった。

痛みが何か月も続いている…痛み止めが効かない…自分でストレッチや運動をしても痛みがとれない…痛みのせいで仕事や学校も休みがち…このような悩みを抱えている患者さん達は切実に痛みから解放されたいと願っている。

自分ではどうにもならない痛みがある方々を一人でも多く救いたい!!

そんな想いで"首専門はり” さあ始動!!

 

 

 

鍼(はり)って痛みに効く?

"痛み”といってもさまざまな痛みがある。

ただ原因のない"痛み”はない。

痛みは身体のサインだから、何かしらの問題を知らせてくれている。

鍼灸治療といえば"痛みに効く”と漠然に聞いたことがあるかもしれない。

確かに"痛み”に効く。

ただ鍼は魔法ではない。どんな痛みにも効くわけではない。

注射のように薬剤を注入するわけでもない。

身体に刺激を与えて、その刺激が脳に伝わりそれにより自己修復能力を賦活する。

もしくは緊張している筋肉を緩める作用がある。

いわば鍼治療は自然治癒力を高める役割をしているにすぎない。

でもただ打てば効くというものではない。どこにどんな目的をもって、どんな効果を与えるかを意識して治療をすることで治療効果は全然違うものになる。

鍼治療は薬剤を注入するわけではないので、鍼を打てばすぐに軽くなるというものではなく、刺激を与えてから、身体が変化するまでのプロセスがある。そこに良くなるまでのタイムラグがあることも患者さんに十分に説明する必要がある。

痛みには急性と慢性がある。

急性の痛みは正直鍼の治療よりも、まずドクターに診てもらう方が先決である。

痛みの出どころを明確にする事が大事だし、炎症の痛みを抑えるには薬の方が即効性がある。

一方、痛みが長期的に続いている慢性の痛みには鍼治療が非常に効果的なことが多い。

例えば痛み止めを飲んでもあまり効果を感じない…このような痛みは炎症が引き起こす急激な痛みと違い、虚血(きょけつ)といって、筋肉が縮こまって周囲の血管や神経を圧迫して起きている痛みが多い。

このような状態には鍼治療がとても効く!!(状態を熟知している鍼灸師の治療であれば(^^;)

長期的に痛みで悩んでいる人は、鍼治療を受ける一見の価値は大いにある!!

 

 

 

歳を取るって悪くない!!(^^)!!

 

今日は初めてのブログ投稿。

どこかで文章を書くことをめんどくさいと考えていた私。

”書く”ということは私にとって結構エネルギーを消費する。

でもようやく”書いてみよう”という気が起きてきた!!

なぜ?

簡単に言うと、少しだけ心の余裕がでてきたから!

 

普段は治療歴23年の40代半ばの鍼灸師

時々思う。それは”歳をとることは悪くない!!”(顔の老化以外(^^;)

なぜなら、生きることが楽になってきた~!!

 

20代 社会人なりたては正直かなりきつかった。

鍼灸師という職業柄、自分の技術で稼がないといけない。

そんなプレッシャーに毎日押しつぶされそうになりながら、技術を身につけることに必死で、仕事以外、おしゃれも娯楽も趣味も旅行も目を向ける余裕がまったくなかった。

学生時代は自由奔放に楽しんでいたので、なおさらだったかもしれない。

 

30代 経験値としては少し上がってきた。でも自分の技術に確信づくほどの自信はない、それでも20代に比べれば、少し外に目を向けたい気持ちもでてきた。

結局10年以上旅行にも行かなかった。なかなかまとまった休日をとることも難しい…でもそろそろどこかへ行ってみたい…そうだ!いっそうのこと仕事をしながら世界を巡ればいい‼

そこで思い立ったのが、クルーズ船で仕事をする!ということ。

調べていくと日本のクルーズ船には鍼灸師は募集していないけど、海外のクルーズ船では鍼灸師の募集があった。英語かぁ…ちょっとハードル高いなあ…

そう思ったけど調べていくと、英会話スクールの先生が情報提供してくれていて、そこで英語を勉強して、面接の対策をしてくれるとのこと!

これはやってみよう!!

そんなこんなで無事面接合格し、約2年間はクルーズ船鍼灸師として奮闘💦(また後日船での出来事も書いてみます)

新な挑戦ができた30代!世界も見れたし悪くなかった!(^^)!

 

40代 船から降りて思ったことは、やはり一人ひとりの患者さんとじっくり向き合いたい。でも当時まだ開業をしようという気は起きなかった。それはまだ、治せる症状、なかなか治せない症状があったりとまだ、自分の技術に何か大きな確信が持てなかったのが根本にある。

船を降りてからは、統合医療のクリニックで鍼灸師として働く機会をいただいた。

個人のクリニックで、院長は結果さえ出せば、治療のやり方などには全く干渉しないので、ある意味自由に治療させて頂いている。

やはり一人ひとりの患者さんとじっくり向き合うのはとても大事だと実感しながら、この数年で急激に、今まで治すことにものすごく苦労していた部位の施術に確信がもてる治療ができるようになった。それがまさしく"首”!!

そして今のクリニックの仕事を続けながらだけど、+αで首専門のはり施術を始めていみることを決心した。

 

歳を重ねる良さは、経験値が、ある時確信に変わり、今までもがいていた時間が減り、心の余裕ができてくること!! 

そんな事を感じる今日このごろ。

少しずづ新たなチャレンジをしていけたらなぁ(^^♪